アルコール体質を知ろう!あなたは…お酒好きになりやすいA型です!日本人の3%

もっと飲みたい!

※ 白色人種・黒色人種の90%

気持ちの良い状態が
持続するタイプ

飲みすぎて、翌朝までお酒が残っている可能性も。
アルコール依存症に要注意!肥満も気になる。

まずは基礎知識

お酒を分解するしくみ

お酒を飲むと、アルコール(エタノール)の20%が胃で、80%が小腸で吸収されます。
吸収されて血中に入ったエタノールは、肝臓に運ばれて代謝されます。

お酒の分解と代謝酵素

エタノールを分解する酵素「ADH1B」と、強い毒性をもつアセトアルデヒドを分解する酵素「ALDH2」。アルコール体質は、この2つの酵素の活性の組み合わせで決まります。

ADH1Bがエタノールをアセトアルデヒドに分解→ALDH2がアセトアルデヒドを酢酸に分解→二酸化炭素と水に変換→体外へ
A型の代謝酵素
エタノールがとどまり、
アセトアルデヒドはすぐになくなる

エタノールを分解する働きが弱く、アセトアルデヒドを分解する働きが強い。

不快な酔いの症状をもたらす「アセトアルデヒド」の産生がゆるやかで、産生されたらすぐに分解されます。そのため血中のアセトアルデヒド濃度が非常に低く、辛い症状が表れにくいです。

A型が注意した方がいい病気は?

アルコール依存症に最もなりやすい
タイプです。

ついつい日常的にお酒を飲んでしまうことで、アルコール依存症のリスクが高まります。連続して飲まないよう、他のタイプよりも休肝日を積極的に設けることが重要です。生活習慣病予防にもつながります。

A型が注意すべき病気 その1

アルコール依存症

自分の意思ではお酒の飲み方のコントロールが難しい、あるいはできない病気です。飲まないと寝られない、イライラする、汗をかきやすいなど、身体や精神の症状が表れてきます。症状がより深刻になると、仕事や家庭内のトラブルにも発展してしまいます。

A型が注意すべき病気 その2

生活習慣病

A型は高血圧、糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病になりやすい傾向にあります。こういった生活習慣病は動脈硬化を促進し、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞といった血管が詰まる病気を引き起こす原因となります。痛風を引き起こす高尿酸血症などにも注意が必要です。

定期的な検診を心がけましょう!

飲酒により引き起こされる主な病気

A型が特に注意すべき病気

吉本先生のワンポイント講座

A型のあなたが
お酒と永く付き合うコツ!

気を付けたい飲酒習慣とヒント

翌日に残るお酒には要注意を!

飲みすぎると翌日もお酒のにおいが残るため、家庭や職場で嫌な顔をされるかも。また、ひと眠りしてもお酒が残っていて知らず知らずに飲酒運転をしてしまう危険も。アルコール呼気チェッカーなどがあると安心です。肥満も気になる体質ですので、夜遅くまでお酒を飲むのを控えましょう。

お酒と永く付き合うために大切なこと

大切なのは「適量飲酒」と「休肝日」

1日の適量は、ビールなら中瓶1本、ワインならグラス2杯弱です(女性は半量)。「少ない!」と感じる方は1週間の総量で見直してみましょう。まずは週2日以上の休肝日を目標にしましょう。依存のリスクも低減できますよ。

おすすめのお酒の飲み方

あなたにぴったりの○○割りを探そう!

ついついたくさん飲んでしまうA型のあなた。たくさん飲みたいけれど、もっと酔っぱらいたいわけではないですよね?そこでオススメなのが、○○割り!フルーツジュースで一味変えたり、もちろんシンプルにソーダ割りもあり。1杯あたりのアルコール量を減らしてみると体への負担が減りますよ。

吉本 尚先生

吉本 尚(よしもと ひさし)先生

筑波大学医学医療系 准教授
健幸ライフスタイル開発研究センター長

アルコール健康障害対策基本法推進ネットワークの幹事として、プライマリ・ケアを担当する立場からアルコール対策に関わる。北茨城市民病院附属家庭医療センターで飲酒量低減外来を開設。2022年新設の筑波大学健幸ライフスタイル開発研究センターにてセンター長を務める。NHKきょうの健康ほか、メディア出演も多数。